座間市はこのほど、医療や介護サービスなどの体制を充実させるため、医療・介護事業者の情報共有ツール「あんしんノート」を作成した。利用者の健康状態について、医師や看護師、ケアマネジャーやヘルパーが書き込み情報交換することで、サービス向上につなげる狙い。7月1日から導入する。
支援体制、拡充
国では、団塊世代(約800万人)が75歳以上になる2025年以降に向け、これまで課題とされてきた医療・介護の連携を拡充し、地域においてサービスを一体的に提供する「包括ケアシステム」の構築を目指している。市でもこうした動きを受け、市内の関係事業者などで構成する「市地域包括ケア会議」や「市在宅医療推進協議会」を昨年7月に設置。行政と専門家が協力しながら、支援体制の充実を急いでいる。あんしんノートも、取り組みの一環。両団体の委員で専用チームを編成し、作成を進めてきた。
健康状態を記載
対象は、市内在住の介護保険被保険者。在宅で医療を受け、介護保険を使っていることが条件となる。血圧・体温・服薬などの状態を書き込めるほか、事業者間の引き継ぎ・相談事項を載せるスペースも設けられている。名前や住所、既往症などは個人情報保護の観点から記載しない。
当面はケアマネジャーを通じて、条件に該当する被保険者に活用を呼びかける。7月1日以降は、市介護保険課地域支援係(【電話】046・252・7084)でも相談を受け付ける。また、今後は現場の声を受けて、ノートの内容や運用方法を改善していく考えだという。
チームの代表を務める高橋亮輔さん(あおば福祉サービス相武台勤務)は「利用者の情報を迅速かつ密に交換することで、サービス向上に繋がれば」と期待を寄せている。
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