座間市在住の美術家らがこのほど、市民に芸術への関心をより持ってもらおうと、独自の「座間アートマップ」を制作した。公共施設のサークルや、民間の教室・ギャラリーを集約したもので、市内では初の試み。今月15日(水)からハーモニーホール座間で開かれる展示会「第5回座間・アートの今」で配布する。
公・民の情報を集約
編集・制作したのは、「市アーティストファイル」のメンバー。同制度は美術系作家の発掘や交流を目的に、市が2011年に始めたもので、今は38人が名を連ねている。年1回、登録者の実行委員会が組織され、合同作品展が行われている。
「5回目の今年、何か面白いものを企画したかったんです」と話すのは、実行委員の小山透さん。イベントだけでは単発で終わってしまうケースもあり、長く市民に芸術を浸透させる手法としてマップに着目した。
3カ月かけて情報収集し編集したというマップは、A4判の両面カラー。表面では、民間ギャラリーや教室、公民館やコミュニティセンターを全域地図に落とし込み、各施設で行われている芸術活動について「陶芸」「絵手紙」などのアイコンを表示した。裏面は、地図に載せた団体や事業所の情報を網羅している。「市民の方が『芸術活動を始めたい』と思った時、座間にどのようなスポットがあるか一目で分かるようになっっています」と話す。
展示会は20日(月)まで開催される。今後は、インターネットで公開できないか検討する考え。今回の反応を受け、来年以降の更新も考えるという。「アートに触れると、新しい発見があり、多くの人との出会いが生まれます。ぜひ、たくさんの人に関心を持って欲しい」と呼びかけている。
合同の作品展
同展では、34点の作品が並ぶ。15日の午後2時からは、出展者が作品や創作エピソードについて解説する「ギャラリートーク」が行われる。ギャラリー隣の常設展示室では、版画家と日本画家の制作工程を動画で紹介する(15日〜17日)。そのほか、作家が講師を務める絵手紙ワークショップも予定されている(18日〜20日/詳細・申し込みは市生涯学習課【電話】046・252・8476)。
時間は午前9時30分から午後5時(最終日は4時終了)。
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