座間市観光協会が10月31日(土)に恒例の「伝統芸能鑑賞の集い」を開く。今年は座間市民ふるさと祭りが30回を迎えるのを記念し、国内友好交流都市である秋田県大仙市、福島県須賀川市を招待。3市の子どもたちが、それぞれの地に伝わる伝統芸能を発表しながら、文化交流を図る。
古くから伝わる郷土文化を後世に伝えるべく、一昨年から企画されている伝統芸能鑑賞の集い。ふるさとまつりの前夜祭と位置付けられ、毎年多くの子どもたちがハーモニーホール座間大ホールの舞台に立つ。
今回は、今年3月に座間市と国内友好都市を締結した秋田県大仙市、2013年に締結した福島県須賀川市から子どもたちを招く。
大仙市からは市立清水小学校の児童が「黒土神楽(くろつちかぐら)」を披露。黒土神楽は300年以上の歴史を持つ舞楽。土俗的な芸能として伝承されてきたが、戦争を機に中断し、1988年に当時の同小児童と地域の住人らの熱意により復活。以来清水小学校で継承されている。
須賀川市からは、松明太鼓子小若組が出演。松明太鼓は須賀川市を代表する伝統行事「松明あかし」の際に演奏されるもので、約420年前に炎上した須賀川城城主・大乗院とその家臣の鎮魂を行う。竹と茅でできた「大松明」を始めとする30本を超える松明で夜空を照らす火祭り。
座間市からは入谷歌舞伎会が出演。入谷歌舞伎は入谷地区に伝わる農村歌舞伎で、発祥は江戸時代末期と見られる。長年にわたり鈴鹿明神社で祭事の余興として親しまれてきた。今回は弁天娘女男白浪「五人男稲瀬川勢揃いの場」を演じる。
大仙・須賀川両市の舞台の前には、各市の観光PRビデオが放映されるほか、両市の来賓も来場する予定だという。
座間市観光協会(【電話】046・205・6515)は「伝統文化の継承はもちろんのこと、大仙市・須賀川市・座間市の絆を将来にわたって深める一助になれば」と話している。午後3時開演、入場無料。=左上に関連記事=
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