会社員や商店主などの一般市民で構成される「座間市消防団」(団員数197人)の防火装備品がこのほど更新された。防火服メーカーによると、国内消防団では「トップクラス」の水準。耐炎・耐熱性能や視認性が向上したことで、消火・救助の安全性が高まるほか、火勢鎮圧後の残火処理など活動範囲拡大が期待されている。
3年で全配備目指す
更新は、消防団を中核とした地域防災力充実を目指す法律が、2013年に公布されたことを受けたもの。このなかで装備改善が盛り込まれていた。市消防団の防火装備が最後に一新されたのは10年以上前だという。
配備されたのは防火帽、防火服(上着・ズボン・安全帯)、防火長靴、ワッペン、感染防止手袋、ロープ。基本性能に加え、仕様を検討した市消防本部が「こだわった」というのが反射材。プリズム型と呼ばれる特殊形状によって、光源に向かって光を返す「再帰性」に優れ、雨や煙の中での視認性が高い素材を採用している。同本部によると、新しい装備品は空気呼吸器が無いことを除けば、常備の消防隊員のものと同程度の機能を有しているという。
市消防団は5分団16部に分かれており、新防火装備は各部に5セットずつ配備される。同本部は2015年度から3カ年で、配備を完了させる計画。
消防団は、火災現場において屋外の延焼防止など担っている。今後は、火災原因調査に向けた残火処理活動などを、常備消防と連携して行うという。
勉強会も
装備や火災に関する正しい知識を身に付けてもらおうと、講習会が同本部で今月14日に開かれ、36人が参加した。消防署員が、装着方法や性能、火災発生のメカニズム、熱中症対策、火災原因調査の必要性などを説明した。
参加した団員は「防火服を着用した時の熱中症対策などが参考になった」とコメント。新しい装備品については「デザインも優れているので、消防団のイメージアップにつながるのでは。団員の加入促進にも効果がありそう」と話していた。
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