相模が丘とひばりが丘5丁目の住民らがこのほど、地域の御輿を新調した。相模が丘は、市民団体「『新生さくら道』の会」(坂本文彦会長)が手作りした子ども御輿で、あさって3日(日)の相模が丘さくら祭りでお披露目される。ひばりが丘5丁目は、2年前に発足した団体「ひばり五心和會」(今斉会長)にとって初の御輿で、先月27日に同地区を渡御した。
「手作りならではの良さ」
子ども御輿は、高橋茂夫さん(相模が丘在住)が1年前に寄付したお金で作られた。昨年は同祭りが40回を迎えた年で、高橋さんは周年を記念して、祭りを企画するさくら道の会に寄付したという。同会では、祭りのパレードで小中学生が担ぐ御輿4基のうち、1基を小松原神社に借りていたことから、「相模が丘で揃えよう」と子ども御輿を新調することに決めた。
高橋さんからの寄付金をもとに、製作は全て会員が担った。ヒノキや銅板を調達して組み上げたのは、工務店を営む長谷川定夫さん。約5カ月間をかけて作り上げたという。塗装は塗料店の樋田留夫さん、坂本会長、石川正治さんが担当した。屋根に取り付ける鳳凰の飾りは、深見丈夫さんが木彫りで造形したという。「手作りだからこその良さがあるはずです」と坂本会長。高橋さんも「皆に作ってもらえて、こんなに嬉しいことはない」と喜んでいたという。
初舞台は、3日の午後1時から3時まで、辰街道で開催される「交通安全 花のパレード」。地域の小学生が担ぐ予定になっている。「多くの人の想いが詰まっています。観客の皆さんに感動を与えられれば」と坂本会長は意気込んでいる。
「絆深めるきっかけに」
「ひばり五心和會」は、ひばりが丘5丁目の住民など45人が所属している。同団体は、31年前に発足し、地域の夏祭りで御輿渡御を企画している「ひばり五みこし実行委員会」の会員が立ち上げた。両団体のメンバーは重複しており、委員会が5丁目限定で活動しているのに対し、心和會は外部向けの活動を展開。鈴鹿明神社(入谷)の例大祭や、市外行事に参加している。
これまでは専用の御輿が無かったが、より活動を本格させようと新調することになった。また、「友好団体」からの「助っ人」を受け入れる体制を作る目的もあるという。「お互いに支え合う関係。受け入れる環境が整って嬉しい」と今会長は話している。
御輿は、群馬県の無形文化財工芸技術の保持者である小野勝さんが手掛けたもの。27日は、集まった約250人の友好団体会員や地域住民にお披露目された。
心和會では今後、市内行事への参加拡大を検討している。今会長は「御輿を通じて、友好団体や地域の方々と絆を深めていきたい」と抱負を語っていた。
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