座間市では東原から小松原までの緑道「仲よし小道」について、樹齢60年を超える桜の植え替えなどを図るため整備計画を進めている。11月4日にはAゾーンと位置付ける東原南部で住民参加型の第1回ワークショップを開き、歩道と自転車道を分離するプランなどを説明した。参加者の意見を盛り込んだ実施設計案を、12月に示す予定だ。
仲よし小道は、戦後の食糧増産のために作られた農業用水路の跡地。近隣住民が桜を植えたことから、「桜並木道」として定着した。
植樹から60年あまりが経ち、老朽化した桜に倒木や落枝の可能性があり、植え替えが必要とされている。市内北部の「相模が丘仲よし小道」では2011年度から4年かけて整備。市では今年3月、東原から小松原の区間についてA〜Dの4エリアに分け、再生する基本構想を策定していた。
歩道と自転車道 分離
Aゾーンは、中央労働金庫座間支店(東原5丁目)前の交差点から国道246号線まで約520m。主に道路西側の緑地帯が対象となる。今は桜や市民団体が管理する花壇が点在しており、さがみ野駅への通勤・通学路として歩行者や自転車の通行が多い地区だ。
計画案によると、交通の安全を確保するため、緑地帯中央に桜を含めた花壇を設けて、歩行者と自転車を分離する。桜を車道から離れた位置に植えることで、伸び伸びとした樹形を保つことにもつながるという。
ワークショップには、商店主や自治会員など11人が出席。緑道の課題と計画案についての要望を出し合った。
分離案は「安全のために必要」と賛成する声が多い一方で、「自転車レーンが広いとスピードを出す人がいて危険」という指摘もあった。また、緑道沿いに隣接する公園も含めて整備するべきという意見や、桜の本数を減らして歩道にゆとりを持たせて欲しいという要望が挙がった。
市では、これらの意見を受けた実施設計案を12月16日(金)のワークショップで示す予定。Aゾーンと交差する市道14号線の整備については11月15日(火)のワークショップで話し合う。
Aゾーンの着工や完了年度は未定。国道246号線北側のBゾーンは来年度に実施設計を行う見込み。日産自動車(株)座間事業所沿いのC・Dゾーンの計画年度は決まっていない。
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