文化の発信拠点として市民に親しまれてきた「座間神社会館すいめい」が10月15日、開館25周年を迎えた。あす10月20日(土)から22日(月)までの3日間、「小さい秋、大きい秋見つけた 帯アートと花の饗宴」と題した記念アート展を同館で開催する。
同館は座間神社に隣接する施設。市内外のアーティストによる作品展示会場「ギャラリー杜(もり)」をはじめ、結婚披露宴やコンサートで使用できる多目的ホール、和室などを備える。
はじまりは休憩場
座間神社は七十七段もの階段を上った丘の上に位置する。そのため、「お参りする人の休憩場所を作りたかった」と、同館代表の山本修子さんは振り返る。
そこで参考になったのが、清水寺(京都府)の構造。崖の土留めのように、壁面を利用して建物を建築。同神社境内に位置する最上階の3階からは、丹沢連峰や相模川、座間の町並みが一望できるようになった。ここから見る夕陽は、「夕映えの丘」として「座間八景」にも登録される絶景スポットでもある。
芸術を身近に
同館がこれまで担ってきたのは、文化発信拠点としての役割。「都内のギャラリーまで出向くのは大変。地域には芸術家がたくさんいる」。山本さんは、地域住民が気軽に立ち寄れる場所にできないかと考えたという。
そこで、若手芸術家から地域の高齢者まで、幅広いアーティストの展示会場として開放。近場で芸術を楽しめる施設として定着した。
今回展示される帯アートは、山本さんが考案したもの。着物の帯を折り紙のように折りたたみ、様々な形を成す芸術作品だ。同館で発祥し、今や海外でも展示会が開催されるなど、「座間から世界へ」と発信された文化でもある。
会場には、山本さんが講師を務める教室「アクセントグリーン」の会員らによる力作約50点を展示。かぐや姫をモチーフとした秋の演出や、生け花作品と組み合わせた和の空間を満喫できる。また、出品者の思いが一作品ずつに添えられている。山本さんは「一人ひとりの人生にふれてみて」と呼びかける。
入場無料。時間は午前10時から午後5時。問い合わせは同神社【電話】046・251・0245。
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