災害時に自分で考えて行動する力を身につけようと、減災・災害対応教室「座間の災害を考える…そのとき私はどうするの?」が12月8日、市立入谷小学校(平野昭雄校長)で開催され、6年生74人が参加した。「非常用炊出袋」を使った炊飯訓練や、座間市2課から職員が来校するといった防災訓練は市内の小学校で初めて。
3.11の東日本大震災を受け、同校では生徒や職員の防災体制をさらに強化しようと、ざま災害ボランティアネットワークに講座を依頼した。大規模災害時に市社会福祉協議会が開設する「災害救援ボランティアセンター」で支援活動を行う団体で、その日は15人が指導にあたった。また市の水道課と安全防災課から職員が訪れ、同校にある非常用貯水槽や防災備蓄倉庫の説明を行った。
生徒は袋で炊飯できる非常用炊出袋を体験。各家庭に常備しておくことで、災害でライフラインが途絶しても食糧不足を補うことができる。子どもたちは水量の調節や空気の抜き方に苦戦しながら作業を進めた。オレンジジュースや炭酸飲料水なども代用できることや、袋で覆うため泥水でも炊けることなどに驚きの声が挙がった。実際に試食した生徒や職員は「炊飯器で炊いたご飯とまったく同じ味」と話していた。
その後、屋外にある非常用貯水槽を見学。水道課の職員が手動ポンプを使った水の汲み取り方を説明した。また安全防災課の職員は防災備蓄倉庫にある投光器付発電機やテントなどを解説した。
平野校長は「子どもたちに防災意識を持ってもらい、学校と地域が連携して防災体制を整えていきたい」と話している。
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