3・11の東日本大震災にゆれた2011年も、残すところあと9日。年内最終号となる今号では、本紙座間版の記事から座間市内の今年を振り返る。
震災から叫ばれるようになった「地域のつながり」。座間市ではすでに1月の段階で、結束力強化に向けた動きがあった。市内の自治会で構成される市自治会連絡協議会が組織改革に着手。臨時総会で「市自治会総連合会」への改名などが盛り込まれた議案が可決。4月から施行された。
3月11日、三陸沖を震源とするマグニチュード9の東日本大震災が発生。大津波や建物の倒壊により多数の死者・行方不明者が出た。また、福島第一原発の被災による甚大な被害が現在も続いている。
市内では震度5弱を記録。建物の倒壊はなかったが、15日に初の計画停電が実施された。3月から4月にかけて予定されていた市内各地のさくらまつりが相次いで中止。もっとも古い歴史をもつ相模が丘のさくらまつりは36年目で初の中止となった。
暗いムードが漂うなか、4月に東海大学付属相模高校が第83回選抜高校野球大会を制し、市役所に優勝を報告した。5月には開催中止が危ぶまれていた大凧まつりを例年通り挙行し、史上2回目となる「復興凧」を掲揚。復興凧は戦後復興を掲げ1946年にも揚げられていた。空を力強く舞う姿に、多くの人が支援を誓った。
市役所職員がボトル缶のデザインを考案した「ざまみず」が6月から発売開始。7月にドイツで行われた女子サッカーワールドカップでは、市内出身の大野忍選手が所属するなでしこジャパンが優勝し、日本中が勇気付けられた。
8月には市大凧保存会(鹿野正士会長)が福島県須賀川市を訪れ復興凧を掲揚。現地の職員や消防団なども参加した。また、相模が丘に市民憩いの場「さくら亭」がオープンした。
11月、市制40周年記念式典を開催し、市マスコットキャラクター「ざまりん」がお披露目された。福島県須賀川市で400年以上続く伝統行事「松明あかし」に「入谷睦」(芥川薫会長)が参加。神輿を担ぎ復興を祈願した。
12月10日、大型倉庫店コストコが東原にオープンした。
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