座間市は4月に、精神障がい者の相談に専門スタッフが応じる、こころの相談支援センター「noued(ヌー)」を緑ヶ丘に開設した。一般市民からの相談も受け付ける支援事業所で、県内でも珍しいタイプだという。
同センターは、精神障がい者の就労支援などを行っている特定非営利活動法人「roots(ルーツ)」(相模が丘)が、市からの業務委託を受けて運営している。スタッフは、同法人に所属する精神保健福祉士の根本隆浩所長と井上大輔さん。精神障がい者や家族への相談支援に加え、自殺対策といったメンタルヘルスに関する悩みや不安にも対応する。市からの委託金で運営され、2012年度の予算は、県からの交付金520万円を含めて1186万円。
「noued」とはフランス語で「紡ぐ」という意味。来所する人の思いや希望を、支援によって紡いでいくという意味が込められている。開所は平日の午前9時から午後6時まで(受付は5時終了)。原則予約制となっている。電話での相談もできる。
設立の背景
市ではこれまで、精神障がい者を含めて、心の相談を窓口で対応してきた。市障がい福祉課によると、2011年度の件数は、電話・来庁・訪問を合わせて1600件を超えている。多くの相談がある一方で、市役所では、時間が十分にとれないケースがあったり、知人と会う可能性があるなど懸念される点もあった。こうした現状を受け、「気兼ねなく相談しやすい環境を」と、同センターが設立された。根本所長は、「心の悩みや不安は誰でも抱えるもので、自分で解決することが難しい場合もあります。安心して生活できるよう、支援をしていきたい」と話している。
予約や問い合わせは同センター(座間市緑ヶ丘1の1の26アイケンマンション206号室)【電話】046・266・1321まで。
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