俳優や声優として活躍した、栗原中央在住の飯田浩志さん(35歳)が社会人劇団「霧の旗」をこのほど立ち上げた。座間を拠点に4月から本格的に活動をしており、来年の夏には同劇団で初となるミュージカル公演を目指している。
同劇団には現在、代表の飯田さんをはじめ、約10人が在籍している。稽古は毎週土曜日、青少年センターやサニープレイス座間といった市内公共施設のほか、横浜などで実施している。飯田さんが演劇の創作と演出を手掛け、殺陣師として活躍する柴崎滋さんが舞台上での動きや振る舞いを指導にあたる。
4月28日には、サニープレイス座間で稽古を開催。約10人が参加し、柴崎さんは、相手の攻撃をさばく身体の動き、木刀の振り方などを指導した。
「地域の絆を」
飯田さんは、桐朋学園短期大学の芸術科を卒業後、演劇の道へ。俳優としては、NHK大河ドラマ「徳川慶喜」、フジテレビ「リング〜最終章〜」などに出演。声優としてはアニメ「大きく振りかぶって」「はちみつとクローバー」などに参加した。舞台やCDドラマのプロデュースも手掛けていたが、体調をくずし2年ほど前に活動を休止した。
休養期間を経て、飯田さんが企画したのが、地域密着スタイルの劇団だった。「劇団や舞台を通じて、地域の絆を作りたかった」と、その目的を話す。また、活動休止していた飯田さん自身も、芝居を作る環境に身を置きたかったという。1年前から、劇団創立に向け準備を開始。人脈やインターネットを通じてメンバーを募り、先月から活動を本格化した。
初舞台は来年の夏を予定している。上演作品は秋田県の民話「八郎」をモチーフにしたミュージカル。飯田さんは「まずは来年のミュージカル上演を目指して頑張っていきたい」と意気込んでいる。また、「将来的に、NPO法人格を取得して活動の場を広げたい」と話していた。
会費など活動の問い合わせは飯田さん【携帯電話】080・6523・6536。
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