懐かしい思い出話を語り合うことで介護予防につなげる「回想法」を知ってもらおうと、一般市民向けの入門講座が6月から7月にかけて開かれる。主催は回想法プランニング座間(本間久子代表)、共催に座間市。
同団体によると、回想法は1960年代にアメリカの精神科医ロバート・バトラーが提唱した。高齢者が集まり、「学校の思い出」などのテーマと、それに関連する道具を用いて昔話を語り合い、脳を活性化させる。認知症の予防、重症化の軽減など介護予防に効果があるとされる。また、地域コミュニティの形成にもつながる。
日本では、愛知県の北名古屋市が専用施設を設けるなど積極的に取り組んでいる。同団体は2008年に設立され、福祉施設でのボランティア活動や各地での講座のほか、相模原市から依頼を受けて介護予防事業を支援している。
入門講座では、回想法プランニングの高島浩子代表を講師に、進め方や効果、話を円滑に進めるリーダーの役割などについて学ぶ。
日程は6月19日・26日、7月3日・10日・17日で、いずれも火曜日。各回とも、サニープレイス座間の講習室を会場に、午前9時30分から正午まで開かれる。対象は市内在住・在勤者で、家族や周囲に高齢者のいる人、地域の高齢者福祉に貢献したいと考えている人。全5回参加できることが条件となる。参加費は資料代として300円。定員は30人(先着順)。希望者は、6月1日(金)から14日(木)までに市介護保険課【電話】046・252・7084へ。
相互提案型協働事業に選出
講座は、座間市と市民団体が協力して社会課題に取り組む「2012年度市相互提案型協働事業」に選ばれている。事業内容は入門・基礎講座の開催、民家での地域サロンの運営。予算は市から33万4600円、同団体から4万7400円、合わせて38万2千円となっている。
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