2010年に開校した定時制の県立相模向陽館高校の野球部が、全国高校野球選手権の県大会に初出場する。初陣は7月16日(月)。鶴見大附属高校と横浜商業の勝者と対戦する。
同校は、昼間も学べる定時制高校として2010年に開校した。野球部の創立に動いたのは、監督を務める本屋敷隆裕教諭だった。野球の経験や関心がある生徒に声をかけ、6月には同好会を設立。当初は2人しか在籍していなかったが、2011年4月には新入生が入り、9人以上に。6月には高校野球連盟へ加盟した。
公式戦の初出場は、昨年8月に開かれた、秋季県大会の北相地区予選。3試合を行い、全てコールド負けを喫したが、野球部にとっては大きな一歩だった。
着実に成長
野球部には現在、17人が在籍している。3年生のシャーファハル・フセイン選手と、モハメッドタシム・モハメッド選手は、創立間もないころから所属しているメンバーだ。2人とも野球経験はないものの、「真面目な性格。着実に成長している」と本屋敷監督が話すように、少しずつ技術と知識を積み上げてきた。
シャー選手のポジションはファースト。処理が難しいショートバウンドの打球も上手くさばけるようになった。打者としても、パワーを武器に4番を務める。レフトを守るモハメッド選手も基本的な技術を身に付け、守備面で成長を見せる。
「初勝利を」
夏の初戦は、16日の午後1時30分から平塚球場で開催される。チームは、6月の練習試合で初勝利を挙げ、調子を上げている。本屋敷監督と嵯峨さんは、「メンバーが全力を出せるようサポートしたい」と口を揃え、モハメッド選手は「緊張すると思うけど頑張ります」と話す。シャー選手は「本屋敷監督に勝利をプレゼントしたい」と初勝利を誓った。 =7月10日起稿
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