南栗原在住で日本大学鶴ヶ丘高校(東京)に通う大矢真未さん(18歳)が、6月16日と23日に開かれた「東京都高等学校空手道大会」と「東京都空手道選手権大会」の形(かた)競技で、ダブル優勝を果たした。これによりインターハイと国体の代表選手に選ばれた。
高校空手道大会は、都内の高校生が出場するもの。東京都空手道選手権は、少年女子(高校生)と一般女子に分かれている。それぞれが、インターハイと国体の選考を兼ねている。
形は、1人で演武を披露する競技。技のスピードやキレ、安定感などが審査され、複数の審判による旗判定で勝敗が決まる。
真未さんは昨年も両大会に出場し、2年生ながら優勝していた。それだけに、今年はプレッシャーとの戦いだった。「負けられない」という思いにとらわれ、大会前は調子を落とす日が続いたという。練習で思うように演武できないことが、焦りを生んだ。しかし、先輩のアドバイスを受けて、「勝敗を意識せずに、自分の形を演武することを心がけよう」と、気持ちを必死に切り替えた。結果を見れば、両大会を通じて、旗判定を取られたのは1本のみ。実力を発揮して、2年連続でダブル優勝という偉業を成し遂げた。
感謝を胸に全国へ
友達に誘われて、小学校1年生から空手を始め、その楽しさに惹きつけられた。5年で出場した全国大会をきっかけに、競技として取り組むようになった。中学では全国8位に入るなど活躍。高校は、より打ち込むために自宅から1時間半かかる同校に進学した。空手部に所属し、日々鍛錬を積んでいる。
妹の莉央さんと真央さん、そして母の圭子さんも空手を習っている。「自分も習うようになって、初めて試合の緊張感がわかりました」と圭子さん。日々のご飯やマッサージで、真未さんの活躍を支える。
インターハイは8月6日から長崎で、国体は9月下旬から東京で行われる。高校最後のインターハイに向けて真未さんは、「一緒に頑張ってきた部活の仲間や先生、家族への感謝の思いを込めて臨みます。優勝を狙います」と力強く話した。
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