スマートフォンやタブレット端末向けの漫画雑誌アプリ「マンガボックス」。新しい漫画の形として注目されている同アプリで、人気作「GREEN(グリーン)WORLDZ(ワールズ)」を連載しているのが、相武台在住の大沢祐輔さん(30歳)だ。小学生の頃から夢だったという漫画家として、新しい舞台で挑戦する大沢さんを取材した。
「マンガボックス」は、携帯用ゲームなどを多く手掛ける「(株)DeNA(ディーエヌエー)」が昨年末から運営しているアプリ。1週間に1回、連載作品が更新される。大きな特徴は、最新話を含む過去12話分(原則)を無料で読める点だ。これまでの雑誌とは異なる「無料マンガ」として、人気を集めている。
大沢さんは2012年から2013年まで、雑誌「週刊少年マガジン」で「Dr・デュオ」を連載していた。「GREEN WORLDZ」は初挑戦のWEB漫画。東京を舞台に、巨大化・狂暴化した植物や動物と、人間との壮絶な戦いを描いている。謎に満ちたストーリーと、躍動感ある戦闘シーンが見所だ。現在30話まで進んでおり、1巻は電子書籍・単行本ともに発売中。2巻は8月8日に発売予定。
WEB漫画の魅力について、自由度の高さを挙げる。雑誌連載時にあったページ数の制約がなく、物語の盛り上がりに合わせ、1話を構成できるようになったという。1ページに1文字のみ描くという大胆な演出も可能になった。「ほぼ毎週カラーを取り入れて、派手なシーンを描くようにしています」とこだわりを語る。
小学生からの夢
大沢さんは愛知の出身で、今の道を志したのは、小学生の頃。尊敬する作家・鳥山明さんの代表作「ドラゴンボール」の格好良さに憧れた。絵が上手で、自作の漫画は友達からも好評だったという。高校2年から出版社に作品を投稿するようになり、独学で技術と知識を身に付けた。2009年に新人漫画賞で佳作を受賞した「魔女とメガネと魔法陣」でデビューし上京。2012年には「Dr・デュオ」で初連載を達成した。座間には昨年春に移り住んだ。今は、ひと月のうち前半を、設計図とも言えるネーム作りやストーリー推敲に使う。後半で、アシスタント協力のもと作画し、数十ページを完成させる。
今後は更なる活躍が期待される。「まずは自分の想い描く形で、グリーンワールズを描ききりたい」と目標を語っていた。
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