座間市や座間警察署など31団体で構成される「座間市安全安心まちづくり推進協議会」(会長=遠藤三紀夫市長)が7月2日、今年に入り市内で多発している振り込め詐欺の被害を防ごうと、「振り込め詐欺撲滅宣言」を行った。防災行政無線や市庁舎での情報発信を強化するとともに、8月にはイベントを通じて市民に注意を促す。
被害総額は7382万円
座間警察署によると、2014年の管内における振り込め詐欺被害件数は21件で、総額約7382万円にのぼる(7月8日時点)。上半期が過ぎた段階で、昨年1年間の被害件数(未遂含めて24件)に迫っており、被害総額は既に382万円上回っている。被害額はここ7年で最多。
手口としては、犯人が現金を直接受け取りにくる「手渡し型」が増えている。市職員を騙る医療費の還付金詐欺も発生している。高齢の女性が被害に遭うケースが多く、市内では約75%を占めている(2014年)。
こうした事態を受けて同署では、今年に入り前兆電話が多い地区を巡回強化したほか、市と連携して注意を喚起しているが、被害を食い止めるに至ってない。
迷惑電話防ぐ機器を活用
撲滅宣言は、同協議会の総会終了後に行われた。宣言文には、市民がとるべき行動として、留守番電話機能の利用、即断即決を避ける、高齢者が相談しやすい地域の絆づくりなどを掲げている。
宣言に併せて、新しい対策も展開されている。3日から9日までの毎日午前10時に、防災行政無線を通じて市や県内の被害状況を伝えた。また、市役所1階アトリウムには、同署専用の掲示板が設置されている。
8月下旬には啓発イベントも企画。さらに、電話機に接続することで迷惑電話番号を自動的にシャットダウンする「迷惑電話チェッカー」のモニターを市民から募る予定だ。
詐欺に関する相談は座間警察署【電話】046・256・0110。
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