1998年に発足したよさこい踊りグループ「さがみ野鳴子隊」(磯村謙治隊長)。市民ふるさとまつりやひまわりフェスタなど市内外の行事で活躍してきた同隊が、会員減少を理由に17年の歴史に幕を下ろすことになった。11月29日(日)の東原コミセンまつりが最後の舞台で、磯村隊長は「いつも通り一生懸命踊るだけ」と決意を胸に秘めている。
さがみ野鳴子隊は、1998年に初開催されたよさこいイベント「ZAMA燦夏祭(さんかさい)」に出演したグループ「よさこい座間音頭」を前身としている。同グループは、「新座間音頭」を踊るため一般公募で集まった団体。このメンバーが、さがみ野鳴子隊を結成したという。
当時は全国的に「よさこいブーム」が巻き起こっていた時期。市内でも燦夏祭をきっかけに、4団体が誕生した。さがみ野鳴子隊は「躍動感」を売りにしており、ヒップホップダンスの要素を取り入れた「さがみ野スペシャル」など動きの激しいオリジナル曲を得意としていた。地元商店街のさくら祭りや神社の例大祭に出演し、会場を沸かせていたという。
踊り手が減少
会員が減少し始めたのは創立10年を迎えた頃。親子で入会していた会員が、子どもの進学に合わせて脱退するケースが多かったという。最盛期には50人ほどの踊り手がいたが、ここ数年は5人で活動。最少人数が決められているコンテストに出場できなくなり、市民ふるさとまつりは3人で演技をしたこともあった。
「十分に練習も出来なくては、観客の皆様に対して失礼にあたる。このままでは、イベント主催者にも迷惑をかけてしまうかもしれない」――。磯村隊長は2カ月ほど前に、解散を決意した。
「無心で演技」
東原コミセン祭りは、28日と29日に東原コミュニティセンターで行われる。さがみ野鳴子隊は、29日午前10時からのオープニングに登場。当日は、新座間音頭など2曲を披露する。踊り手は3人と少ないが、「祭りを勢いづける重要な役割。解散を考えすぎず、無心で力いっぱい踊りたい」と磯村隊長は話している。
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