座間市は今月19日、2016年度の当初予算案を発表した。一般会計は前年比5・2%増の414億1450万円となり、過去最大の規模になる見通し。高齢者や障がい者などの支援に要する「扶助費」が前年比プラス11・7%と大きく伸びたことが、増加の要因となった。
一般会計の当初予算案が400億円を超えるのは初。これに加え、国民健康保険や介護保険といった特別会計、水道・公共下水道に関わる公営企業会計を含めた予算総額も、過去最大747億4378万円となる。
財源の根幹を成す市税収入は、個人市民税が減額したのに対し、法人市民税は、市内企業の業績好調を受け、前年比52%増の14億8060万円となる見込み。
歳出を性質別にみると、大きく増えたのが扶助費。128億7901万円と全支出の31%を占め、最も大きな割合になっている。低所得者の高齢者などに給付金を支給する事業(3億7896万円)や、障がい児のための通所施設「放課後等デイサービス」拡充などの事業(2億4170万円)が盛り込まれた。
ここ数年、増加傾向だった普通建設事業費は減少。新消防庁舎建設工事(4億8259万円)、小田急相模原駅前西地区市街地の再開発(2億37600万円)などが計上された。
新規・拡充事業
市では総合計画に基づいて、新年度の主要事業を挙げている。主な新規事業は、小学校余裕教室を活用する放課後子ども教室推進(328万円)、小松原で開園予定の公園の用地取得や設計業務(2億4373万円)、ひばりが丘の浸水被害を軽減する遊水地の用地取得(7500万円)など。
拡充事業には、子どもの多い低所得世帯への支援として、私立幼稚園就園奨励と幼稚園保育料補助の充実(2億2212万円/1億7713万円)、認知症高齢者グループホーム整備を補助する事業(4318万円)などが挙げられている。
新年度予算案は、今月25日に開会した市議会定例会で審議される。
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