座間発達支援親の会ルミエールが3月13日に発足し活動を開始した。記念講演会と情報交換をするグループワークがサニープレイス座間で開かれ、「困り感のある子ども」を育てることに悩む親など約40人が参加。切実な悩みを打ち明ける親に対し、支援者が助言を行うなど活発な意見交換が行われた。
ルミエールは、友達と上手にコミュニケーションができない、学校生活になじめないといった子どもを持つ親や発達障害の子を育てる親など同じ悩みを持つ者同士が集まり、情報交換をする場として設立された。NPO法人放課後等デイサービス「ままのりあ」を主宰する長島英美さんが代表を務め、この日までに約20人が加盟した。
発達障害は自閉症やアスペルガー症候群、LD(学習障害)、ADHDなど様々あり、その症状は人によって異なる。
設立には通常学級に通いながら通級指導教室を受ける子を持つ小学6年生の母親などが携わった。通級指導教室は発達障害や言語障害の程度の改善を図り、充実した生活が送れるよう指導するために特定の小学校に設けられている教室。市内の中学校には、通級指導教室が無く導入を求める声を行政に届けたいとの思いもある。
定期的な交流の場を提供
長島さんによる記念講演会では、「ままのりあ」で様々な子どもたちと触れ合ってきた経験や現状を話した。また、発達に困難を抱えている子の特徴を理解し対応する必要性などを訴え、「他人の視線を気にせず、母として今まで育ててきた自信を持つこと。子と母が今を幸せに生きることが重要」と強調した。
グループワークでは各家庭の子どもの特徴などを話し合い、経験のある教師や支援事業者は親身になってアドバイスするなど活発な情報交換が行われた。処理速度が遅いと指摘された8歳の男の子を育てる母親は「様々な人に相談ができて良かった」と話していた。ルミエールでは、およそ2カ月ごとの茶話会、今回のような講演会などを企画し、定期的な交流の場を設けることで、悩む親たちを支援していくという。
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