国内、海外の児童が夏休みなどに制作した絵画や書写の作品展「第29回MOA美術館全国児童作品展」の審査がこのほど行われ、相武台東小学校6年生の清遠元皓君の絵画『生きる!!』が全国銅賞を受賞した。清遠君は1月28日の表彰式に出席、作品は2月14日(水)までMOA美術館に展示されている。
各地で開催されているMOA美術館作品展は、子どもたちに感性を働かせながら美術作品を制作してもらうことで、豊かな心を育むことがねらい。絵画、書写、団体と3つの部門がある。29回目を迎えた今回は、参加校数9282校、47万1213点の応募があり、審査の上、入賞・入選作品が選ばれた。
座間市では夏休み中に描いた絵画を募集しており、649点の力作が集まった。その際、清遠君はMOA美術館奨励賞を受賞、そのほかにも座間市長賞や座間市教育委員会教育長賞などが選ばれ、「座間児童作品展」が昨年12月にハーモニーホール座間で開かれた。
そして、全国児童作品展の審査では、絵画の部入賞70点のうち清遠君の作品に、県内では最高となる銅賞が贈られた。清遠君は「自分が賞をもらえるのが信じられなくて、すごく驚いている。でも自分の作品が認められたようで嬉しい」と感想を話す。
描いたのは、今年の夏に沖縄県の首里城を訪れた際に見たガジュマルの木。その存在感に圧倒され感動したという清遠君は写真を撮影し、後日、四つ切サイズの絵を制作した。
清遠君は「根っこがしっかりとはっているところから『生きる!!』という作品名にした」と話し、ダイナミックなガジュマルの根を描いた点が評価されたのではないかと分析している。
徐々に絵が上達
もともと絵を描くことが好きだったという清遠君は、小学3年生の時に同展に初めて応募した。
5年生の時には座間市教育委員会委員長賞を受賞。しかし、ほかの児童の作品を見て「レベルが高いと感じた。もっと絵が上手になりたい」と思った清遠君は今年から絵画教室に通い、水彩画の描き方やデッサンの仕方などを学び、3回目の挑戦で大きな賞を得た。清遠君の作品を含め、入賞・入選作品は2月14日までMOA美術館に展示されている。
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