友好姉妹都市の米国テネシー州スマーナ市のメアリー・エスター・リード市長が5月9日、座間市を訪れ交流を深めた。リード市長とその祖父、そして遠藤三紀夫座間市長との時を越えた“絆”が明らかになった。
“一枚の写真と古時計”
座間市と姉妹都市である米国テネシー州スマーナ市は、互いの中高生が両市を訪れる交流事業を実施している。国際姉妹都市の提携を結んだのは1991(平成3)年。当時、座間青年会議所や座間市商工会青年部で活躍していた遠藤三紀夫市長は30年前、提携に向けた使節団の一員としてスマーナ市へ訪れていた。その時にホームステイしたのがリード市長の実家だった。遠藤市長は「とてもよくして頂いたのを今でも覚えています。リード市長はそのころハイスクールで、チアリーダーで活躍していたよ」と懐かしそうに話す。
姉妹都市スマーナ市から市長就任のあいさつ状が遠藤市長のもとに届いた。「リメンバーミー?」。リード市長から就任のあいさつとホームステイした30年前の話が記されていた。もちろん遠藤市長は覚えていて、当時の思い出などをやり取りした。
今回来日した際、市長室に訪れたリード市長は飾られている写真の中から30年前に家族と遠藤市長と「一緒に撮った写真を発見。思い出話に花を咲かせていた。
友だちの証
30年前の視察時に遠藤市長がもう一つ訪れた家があった。地元の名士で時計収集家のリー・ビクトリーさん宅。部屋には大小さまざまな時計が飾られていた。「どの時計がいい」と聞かれた遠藤市長は迷わず一つの時計を指差した。「今思うと、『どれが欲しい』と聞かれたのかもしれないね」。その時計が後日送られてきて、現在は座間市庁舎1階正面に飾られている。リー・ビクトリーさんはリード市長の祖父。「祖父はよく友だちに時計をプレゼントしていた。当時、遠藤市長や座間市の人たちを友だちと感じたのでしょう。今、時計がこうやって大切に扱われていて本当にうれしい」と喜んでいた。
リー・ビクトリーさんは1999年に相武台南口商店会の招きで来座し、時計の点検も行い「問題ないよ」と笑顔で話していた。
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