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座間版 公開:2018年8月24日 エリアトップへ

井上孝二さん(栗原中央) 鈴虫に愛情注ぎ45年 独自の飼育法で大繁殖

文化

公開:2018年8月24日

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木炭の性質を活用し鈴虫を飼育する井上孝二さん
木炭の性質を活用し鈴虫を飼育する井上孝二さん

 栗原中央在住の井上孝二さん(78)の自宅では、スズムシの心地よい鳴き声が響き渡る。45年前から飼育を続けており、飼育ケースに木炭を敷き詰めるようになってからは一気に繁殖したという。こだわりや飼育のコツを聞いた。

 「声に癒される。かわいいんだよ」。自宅の外に置かれた飼育ケースには、約800匹のスズムシが元気よく動き回る。

 子どもの頃から生き物が好きで、生まれ故郷・新潟県で小鳥やメダカなどを飼育してきた井上さん。45年前、旧日産自動車座間独身寮近くの商店でスズムシを購入して以来、大切に育てている。

 飼育する上で最も注意しているのが、「環境作り」だという。育て始めて3年目は全滅を経験。「なかなか増えなかった。どうやったら増えるんだろう」と試行錯誤を続け、5年前に木炭を活用した環境作りに行き着いた。

木炭で空気清浄

 土の中と地表に木炭を敷き詰める方法で、「空気がきれいになる。カビも全く生えない」。効果はてきめん。みるみる数を増やしていったという。

 野菜中心だったエサを替えたのも5年前。メダカに与えていた金魚用のエサをあげると、勢いよく食いついた。「カルシウムたっぷりだからいいかと思って。それに、隙間にもふりかけられるから、これまでエサをあまり食べられなかった弱いスズムシも、隠れて食べられるようになった」とにこやかに語る。

 おすすめなのが、風通しの良い室外での育成。「新潟の兄が室内で育てているが、鳴き声が違う」と話す。6月に孵化し、秋ごろに繁殖期を迎えるスズムシ。この時期になると、オスが羽を揺らし、鳴く様を観察することが出来る。

希望者には譲渡

 「スズムシを育ててみたい」という人には譲ってくれる。井上さんは「愛好者が増えてくれたら。飼育環境の作り方もお教えしますよ」と微笑んだ。

 問い合わせは井上さん【電話】046・256・6310。

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