『たんぽぽと太陽』(文芸社)で絵本作家デビューした 吉岡 勝さん 厚木市温水在住 57歳
「子どもの笑顔が見たい」
○…57歳で初の作品『たんぽぽと太陽』(文芸社刊)を創作。絵本作家としてデビューした。同作は、たんぽぽと太陽のやさしくもちょっぴりせつない交流を描いたファンタジー絵本。子どもの頃から自然が大好きと言い、たんぽぽから発想を得て書いた。「多くの子どもたちに見てもらい、笑顔にできたらうれしい」とはにかむ。
○…幼少時は体が弱く寝たきりになることも。そのときの楽しみが絵本だった。荻野小時代に学校で山田洋次監督の映画「同胞(はらから)」を鑑賞。過疎の村で青年らが劇団公演を計画し成功させるまでを描いた作品だったがすっかり感銘を受け映画に没頭。創作に憧れて日大芸術学部へ進み、東宝に就職した。しかし映画シナリオを作り応募するも採用されず、また当時世の中の映画離れもあり退職し帰郷。介護の仕事に就き、山田監督の映画の影響か偶然存在を知った相模人形芝居長谷座に入団した。「伝統芸能を披露する事でも子どもたちが喜んでくれることを知った」。そんな経験を表現する場として絵本にたどり着いた。
○…父が7年前に他界し、現在は母親と2人暮らし。病気がちだったせいか学生時代からずっと大人しい性格という。取材の対応からは、気配りや優しさがにじみ出る。最近登山にも出かけるそうだが、もっぱら1人で行動するとか。「気楽だから」と笑う。
○…今後も地元の歴史や風俗を掘り起こした作品を作っていきたいと意欲的だ。次回作は「戦時中七沢温泉にあった外国人抑留と現代のささら踊りを組み合わせた作品で、来年6月に出版したい」と構想を練る。「コロナ禍で図書館に絵本を見に来る子どもたちを多く見かける。その子らに喜んでもらえる作品をたくさん作っていきたい」
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4月19日