9月16日に舞踊発表会を行う「舞華流」の会長 鈴木 彰さん 座間在住 76歳
人生踊ったもん勝ち
○…新舞踊の「舞華流」の発表会は、23回目を迎える。座間市と相模原市を中心に活動しており、週に1度、先生の指導を1対1で受けている。発表会は会員16人と、他派からの友情出演もあり、50曲もの踊りを披露する。演歌など、曲のストーリーに合わせて扇子や刀、手傘を使い踊る。「笑いもあり、とにかく見る人に楽しんでほしい」と、滑らかに手を動かしながら踊ってみせる。チャイナドレスや、おしろいを塗り着物を着て女形になるのも楽しみのひとつ。
○…「舞華流」に入っておよそ15年。知人に勧められたのがきっかけだったが、もともと踊りが好きだった。戦後、相模原の大凧の祭りで演劇をしていたこともある。「酔っ払うといつも踊る」と奥さんも嬉しそうに笑う。「仲間内で行く旅行では一晩中踊っている」ほど。ハーモニーホールで行う発表会は800人近く集まることも。「緊張はしない。舞台の上は気持ちいい」と、日頃の練習の成果を発表するのを毎年楽しみにしている。
○…「愛してるよ」。ためらいもなく奥さんに言う。結婚して50年、奥さんとはいつも一緒だ。玄関にはたくさんの靴が並び、親子3世代で暮らす。座間に300年以上続く家系で、農業を営んでいる。「1粒のお米の大切さを教えたい」と座間小学校の5年生に、田植えから稲刈り、脱穀などを教えて34年になる。「今年は孫も5年生。道で子どもたちに会うと『田んぼの先生』って話かけられるよ」。年末には、作ったお米で餅つきをし、全学年の児童で味わう。「健康なうちは活動を続けて、子どもたちの喜ぶ顔を見たいね」。
○…好きな言葉は「一日を大切に」。外に出たら、「誰かと出会い、何かを得たい」という。「相談されることも多い」といい、幅広い友人が多いのはその証だ。「人に観てもらうことが喜び」。当日は親戚みんなで応援に行くと、奥さんも夫の晴れ姿を楽しみにしている。
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