2012年度あすなろ大学あすなろ会会長に就任した 瀧川 謹司さん 相武台在住 72歳
”好き”にまっしぐら
○…60歳以上の人が通える学校。それが東地区文化センターを拠点に25年続く「あすなろ大学」だ。社会や郷土などの講座受講と、自由なテーマに沿った研究発表に、年間通して取り組む。学校さながら、クラブ活動も活発。ライフワークを充実させようと、毎年170人ほどの生徒が足を運び、自主的な学びの場と人気が高い。そこで生徒会のような役目を果たす「あすなろ会」3代目となる会長に就任。「気取ったりかしこまらない。困ったときの軌道修正と、周りが動きやすくなる気配りに努めるだけ」
○…定年後の楽しみを模索していたところ、知人に紹介されたのがあすなろ。参加を決め、仲間3人で「森森クラブ」を立ち上げた。芹沢公園内にある森600坪の整備が目下の活動。草刈や枝打ち、かん木の伐採や落ち葉かきと、毎月忙しい。かれこれ10年、メンバーは17人に膨らんだ。「季節が巡ると必ず花目をつけ新緑を迎える。自然のそんな素朴なところが好きなんです」
○…鎌倉生まれ。山遊びや魚釣りに夢中の幼少時代を過ごす。小中高ではクリスチャンや寺の住職が教師で、雨の日の座禅は日常だった。”自分の良さをいかす”という教えはその頃から芽生えたモットー。都内の大学を卒業後、自動車関係の会社に就職し、生産管理や経理、総務などあらゆる部署を任された。結婚後、座間へ。2人の子どもは独立し、夫婦水入らずの日々を送る。歴史や宗教文化への関心は今も強く、論語、孟子といった四書は何度も読み直すという。
○…お琴やウクレレ、合唱と、負けず劣らずアクティブな妻をもつ。休日には県外の人気テーマパークへ2人で遊びに行くほど。レストラン、アトラクションなど「すべて奥さん任せ。黙って付いていくんだけど、それが楽しい」。あすなろ仲間との旅行や飲み会も忙しく、最近の趣味は太極拳だ。「生きがいある人生を」。そんな思いであすなろに通う。
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