県レクリエーション協会の功労者表彰を受けた 市川 勇作さん 座間在住 71歳
実直に地域支える努力人
○…「誰もが、どこでも気軽に楽しめるスポーツを広げたい」―。「座間市ターゲットバードゴルフ(=以下TBG)協会」の会長として、生涯スポーツを推進してきた。当初30人程度だった会員は、今では100人近くに。功績が認められ先月26日に、県レクリエーション協会から表彰を受けた。「最初は自分が貰っていいのか悩んだ」。持ち前の謙虚さも、人望を集める魅力の1つだ。
○…藤沢市に生まれ、約30年間を湘南で過ごした。幼い頃から勉強熱心で、両親から止められるまで勉強するような少年だった。高校卒業後は憧れの電子機器の研究開発職に。全国を転々とし、勉強と研究の日々を過ごした。「思いもよらないアクシデントも多かったけれど、あの頃はとにかく楽しかった」と目を輝かせる。夜汽車でマージャンをしながら熱く語らった仲間たちとは今でも親交がある。38歳で独立し、約20年間会社のトップとして電子機器の開発に励んだ。
○…地域活動参加のきっかけは、些細なことだった。息子たちが祭でたたく太鼓の練習で、自治会に声を掛けられた。以来、至るところで勧誘や「お願い」を受け、気づけば自治会長や県TBG協会の理事、スポーツ推進員などを歴任した。「ゆっくりしたいと思うけれど、頼まれるとつい引き受けてしまう。今やれることを精一杯やるのが役目なのかも」。今は市の臨時職員の仕事と会長職、2足の草鞋(わらじ)で多忙な日々を送る。
○…始めは誘われるままに入ったTBG協会も、今では大切な居場所。身体を動かすだけでなく、時には悩みも共有する地域コミュニティとなった。いきいきと練習する妻や会員を見ると「より良い組織にしなくては」という気持ちが沸々と湧く。「今後は自分が育てた会の歩みをまとめたり、雨の日にも楽しめるような仕組み作りをしたい。やれることはまだありそう」。瞳の奥には控えめながらも確かな向上心を燃やす。
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