70歳以上の野球チーム「座間古希チーム」の監督を務める 児島 年夫さん ひばりが丘在住 68歳
「生涯、『野球小僧』でありたい」
○…「いくつになってもさ、ワクワクしたいじゃない」―。今月9日に誕生した、市内初となる70歳以上の野球チーム「座間古希チーム」で監督を務める。定年退職後、60歳以上の地域住民からなる「座間野球クラブ」に所属し、現在も主将を兼任。同クラブ内で「ベンチウォーマーになりがちだった70歳以上のメンバーに活躍の場を」と、新チームの設立に踏み切った。
○…終戦直前の名古屋に生まれた。おもちゃや子ども用の施設が殆どなかった時代、皆が草野球に夢中だった。座間に越してきたのは約35年前。医療機器メーカーに勤め、出張で北海道から沖縄まで全国を転々とした。「当時は、月曜に家を出て金曜に帰るような生活を続けていた」。40年間勤め上げ、「定年後は新しいことをしたい」と考えた時に思いついたのが、かつて熱中した野球だった。「昔からの友人には、まだ野球をやっているのかと驚かれるよ」。屈託なく笑う表情は、若さがみなぎっている。
○…東洋医学を使った対症療法などを研究する「(社)日本統合医療学会」の事務局長補佐を務める。「現代、一般的に行われている西洋医学による治療はもちろん必要。でも、治療後の心のアフターケアや心の健康も同じくらい大切じゃないかな」。古希チームも心身ともに健康でいたい、いて欲しいとの思いから生まれたチームだ。一方で、試合中に無理なスライディングをして、足を折って病院に担ぎ込まれるお茶目な一面も。「2カ月も入院してまわりに随分怒られた。ほどほどにするのが大切だね」
○…妻と娘夫婦、孫2人の6人家族。中学生の孫はサッカーに、小学6年生になる孫はダンスに夢中だ。「本音で言えば、野球部に入って欲しかったけれど、最近はサッカーも人気だから。でも、本人たちが自分でやりたいことを選んで打ち込んでいるのだから、応援したい」。孫たちに負けじと、第2の青春を謳歌している。
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