8月8日に座間神社でコンサートを行うアルパ奏者 塩満 友紀さん 相模が丘在住 24歳
夢描く、若きアルピスタ
○…アルパはパラグライなど中南米で弾かれている、クラシックハープに似た民族楽器。その特徴について、「実際に聴いてもらった方が良いかも」と、代表曲「鐘つき鳥」を颯爽と演奏する。指で弦を弾き、時に走らせながら、リズミカルで南米らしい陽気な曲を紡いでいく。アルパは譜面がないため、同じ曲でも奏者によって雰囲気ががらりと変わるという。自身が目指すのは、父方の親戚で日本にアルパを広めた、師匠・ルシア塩満さんのような「力強い演奏」だ。
○…アルパに出会ったのは高校生の頃。座間で行われたルシアさんのコンサートに足を運んだ。「珍しい物好き」にとって、その音色は魅力的で、ルシアさんの主宰する教室に通うようになった。アルピスタ(=アルパ奏者)として歩むことを決めたのは大学4年生の時。兄と同じ自衛官に進む道もあった。ただ、その姿を見て、奏者と両立できないことは分かっていた。「アルパと一生付き合っていくか。一生手放すか」――。後悔しない選択はアルピスタになることだった。
○…名古屋の生まれで、2歳の時に座間に移り住んだ。2人の兄の影響を色濃く受けた幼少期。特に1歳上の兄が大好きで「生命共同体」と表現するほど。常に、その背中を追い続けた。水泳や体操など多くの習い事に挑戦してきたが、「兄と一緒に柔道もしたかったんです」と口をとがらせる。兄に対しては負けず嫌いな側面もあり、母の知子さんは「男の子っぽい性格。兄妹で一番強かったかもしれません」と笑う。
○…2013年6月から今年4月までメキシコにわたり、本場の技術を学んだ。昨年11月には全日本コンクールで金賞に輝くなど実績も残している。これからは、プロのアルピスタとして、更なる活躍が期待される。「座間ではまだ知らない人が多い楽器だと思います。パイオニアになれるよう頑張りたい」と力強く抱負を語った。
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