座間市商工会青年部の部長に就任した 大矢 新一郎さん 座間在住 33歳
可能性を信じ挑戦
○…市商工会に加盟する事業所の若手経営者などが集う青年部。29歳から41歳まで28人を引っ張るリーダーに、33歳という若さで就任した。48年の歴史を持つ組織を背負う立場にプレッシャーを感じながらも、「萎縮せずに頑張っていきたい」と語る。任期中の重点事業に掲げるのは、部員たちの会社の業績向上に寄与すること。地域振興も大事な要素だが、それを推進する人々の経営が順風であることも必要。「青年部に入って商売が上向きになったよ」。そんな一言が出てくる事業のアイデアを練る。
○…知人に誘われて、2008年に入会。当初は「何となく」だったが、高い意識を持つ先輩たちに感化されていった。約7年で学んだのは、何事も否定するのではなく、可能性を信じて挑戦する姿勢。「否定するのは簡単。どうすれば成功するか考えないと」。新部長としても、仲間のチャレンジを応援できる存在でいたいと、そう心がけている。
○…明治13年から続く大矢製畳(株)(座間)の跡取りとして、4代目の父親、事務の母親と会社を切り盛りする。大学4年までは家業を継ぐことは考えていなかった。就職活動を通じて今の道を選んだが、和室が減少傾向にあるなかで、当初は将来に不安も抱いていたという。しかし、修行時代の同志や、工夫を凝らして新商品を生み出す父の背中を見て、「畳の可能性」を信じるようになった。「これからは子ども達に向けて、畳の魅力をいかに伝えていくかが大切」――。悲観することなく、常に前を見て進む。そのスタイルは仕事でも変わらない。
○…小さい頃から、歴史好き。時間があれば、歴史スポットや寺社仏閣巡りを楽しむ。お気に入りの場所が、戦国大名・北条氏の御膝元の小田原。毎年5月の北条五代祭りには欠かさず足を運ぶ。「忙しくて実現は難しいけれど、吉田松陰ゆかりの萩、戦後70年を迎える広島や沖縄に足を運べたら」と望んでいる。
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