神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
座間版 公開:2015年7月3日 エリアトップへ

ざま市民朝市生産者連絡会の会長に就任した 加藤 武さん 栗原在住 72歳

公開:2015年7月3日

  • LINE
  • hatena

実り多き日々生きる

 ○…「農業は、10年やっても20年やってもまだまだ1年生みたいなもんだからさぁ」。黒く焼けた目じりにしわを寄せ、快活に笑ってみせる。先代が戦前に開墾したこの土地で、15歳の時から農業に携わってきた。同じ土に同じ種を植えても、育てる人によって収穫量は数倍差になることもあるのが「農業」。土を肌で感じ、野菜を知るには生涯あっても足りぬ程だ。

 ○…トウモロコシやキュウリ、ニンジンにゴボウ。丹精込めた野菜たちの一部は市内11の小学校に届けられ、収穫した日に子どもたちの給食として提供される。ほかにもJAやスーパーなどに持っていくと、4人がかりで収穫・袋詰めした野菜もほとんど手元に残らない。「安定して供給するのは中々大変。でも、待ってくれている人たちがいるからね」。品質や規格にも安定が求められる一方で、天候や環境は常に不安定で予測不能。全てをクリアするのは、至難の業だ。

 ○…ずっと支え続けてくれた妻と息子夫妻、そして幼稚園児の孫と暮らし、繁忙期は総出で作業にあたる。息子は元サラリーマンで、農業歴は「まだ」10年。「野菜に関する知識はまだまだだけど、若い人間が1人増えると本当に助かる。一緒じゃなかったら、続けられていたかどうか」と歯を見せる。最近は若い夫婦に畑を任せ、数日旅行に出かけることもあるという。

 ○…月に2回は仲間と市役所広場に集まり、「ざま市民朝市」を開く。日ごろの仕事とは違い、消費者と直にやり取りをできる貴重な機会だ。6月には主催する生産者連絡会の会長にも就任し、より一層の熱が入る。そんな朝市も、初開催から丸10年。初期と比べると、来場者の数も段違いに増加した。最近は年長の孫が一緒に来てくれるため、朝市が特に楽しみなのだという。「仲間がいて、家族がいて。楽しいですよ」。苦労も多いが、それ以上に実りも多い。そんな日々を送っている。

座間版の人物風土記最新6

笹岡 泉さん

フェイスブックページ「We Love Zama」のタウンリポーターを長年務める

笹岡 泉さん

緑ケ丘在住 70歳

1月31日

松田 恵三さん

28日(火)まで行われている第3回「座間市民写真展」の実行委員長を務める

松田 恵三さん

栗原中央在住 80歳

1月24日

永野 貴義さん

高座クリーンセンター環境プラザの施設長として施設の情報発信に力を入れる

永野 貴義さん

46歳

1月17日

増田 修孝(のぶたか)さん

1月1日付で(一社)座間青年会議所の理事長に就任した

増田 修孝(のぶたか)さん

栗原中央在住 38歳

1月10日

出口 有加さん

市内で出版社「犀(サイ)の工房」を営む

出口 有加さん

四ツ谷在住 38歳

1月1日

徳永 誠さん

座間市立市民交流プラザ「プラっとざま」の所長を務める

徳永 誠さん

座間市在勤 57歳

12月13日

あっとほーむデスク

  • 11月8日0:00更新

  • 11月16日0:00更新

  • 4月20日0:00更新

座間版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2020年1月31日号

お問い合わせ

外部リンク