西中学校50周年記念事業実行委員会の委員長を務める 若林 良孝さん 座間在住 61歳
節目に込める、母校への愛
○…市内2番目の中学校として、1967年4月に開校した西中学校。5日の入学式を皮切りに、50周年事業が本格的に始まった。周年に向けた交流などを目的とした「歴代PTA会長会」が設立して10年ほど、実行委員会が発足してからは1年半あまり。「『いよいよ』といった心境です」と気を引き締めている。
○…同校の第1期生。創立時の生徒は、新1年生の168人のみ。施設は整備されておらず、田んぼの真ん中にポツンと校舎が建っているような状態。体育館も無かったため、入学式は校舎屋上で執り行われた。グラウンドは草が生い茂り、石がゴロゴロ。秋の体育祭に向けて整備したのは、良き思い出だ。「西中は自分たちが作ってきた」――。1期生には、そんな自負がある。それだけに周年にかける想いも人一倍強い。実行委員にも、6人が名を連ねる。母校の節目に関われる喜びと責任感を噛みしめているそう。
○…高校卒業後、歯科大学に進学。24歳から58歳まで歯科医師として県保健福祉事務所で働いた。当時は小児歯科が少なく、8割の子どもが虫歯を患っているという時代。診察で泣き叫ぶ児童も多かった。「泣いた時の対応を、同期と相談したりして」。コツは、相手がどんな状態でも落ち着いてゆっくり語りかけること。検診を通じ、子どもの予防に尽力した。
○…実行委員長を務めているのは「めぐり合わせ」。だとか。20年ほど前、ソフトボール部に入っていた長女を応援するため、母校に足を運ぶようになった。これがきっかけでPTA活動に誘われ、長男が在学していた時は会長も務めた。「娘の応援に行ってなかったら、委員長になっていなかったと思います。不思議なめぐり合わせですね」としみじみ。50周年の目玉となる記念式典は10月に計画されている。「実行委員会のメンバーと協力しながら、着実に進めていきます」と意気込んでいる。
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