座間市纏(まとい)会の会長に就任した 鈴野 俊夫さん 栗原在住 69歳
若者に刺激受け「現役」
○…消防団を卒団した後も親睦を深め、現役団員を支援するために1971年に結成された「まとい会」。その伝統を引き継ぎながら、若返りを図ろうと結成されたのが「座間市纏(まとい)会」だ。会員数は4倍近くになり、平均年齢も20歳ほど若返ったという。1年前に旧団体の会長に就任してから、「新生」に向けて準備に奔走してきた。まとい会が歴史ある組織だけに、賛同を得られるよう心を砕いてきたそう。新会長としての目的は、後進の育成。再編を推進した立場として、今年度の事業を成功させ、将来への筋道をつける考えだ。
○…消防団に入団したのは31歳の時。2006年から10年にかけては、分団をまとめる団長も務めた。40年近く携わった経験から、「消防団は街に無くちゃならない存在」と力説する。火災現場は1分1秒が勝負。地域住民で構成され、地元に精通する団員の活躍は欠かせない。「今は高齢化社会。逃げ遅れてしまう人もいるかもしれない。少しでも早く現場に駆けつけなきゃダメ」
○…造園業を営む。入団とほぼ時を同じくして立ち上げた会社だ。創業38年の現在も、まだまだ「現役」だ。高所の作業などはスタッフに任せているが、営業で顧客の家に出かけることもあれば、現場に足を運んでは監督する。数年前、若い職人に負けずと梯子に登って怪我をしたこともあった。「女房から登らないよう注意されていたのに。つい熱くなっちゃってよ」と笑いながら振り返る。
○…健康的に日焼けした肌。腕まわりも太く、年齢を感じさせない。若さの秘訣は、若者と触れ合うこと。その反対に、同級生と話すと病気の話題になることが多く気が滅入ってしまうそう。「最近じゃ、斎場の値段が幾らだなんて話も出てきてね。逃げたくなっちゃう」とおどける。「俺も老け込まないよう注意しないとね。これからも若い人たちに元気もらってさ」と豪快に語った。
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