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座間版 公開:2017年9月22日 エリアトップへ

座間警察署の署長に就任した 川口 博幸さん 入谷在勤 57歳

公開:2017年9月22日

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正義感あふれる「兄貴肌」

 ○…平塚署の副署長を経て、9月4日付で座間警察署の署長に就任した。「本当の市民の望みは何か、検証しながら原点に立ち返って考えたい」。初の署長職に、気を引き締めて語る。キャリアの大半を刑事畑で過ごし、若手を率いて犯人逮捕に全力を捧げてきた。「若者にはひらめき、アイデアがある。何でも話し合える関係を築きたい」と朗らかに語る。

 ○…小田原で生まれ育つ。中学生の頃に見たドラマ「太陽にほえろ!」の影響を受け、刑事に憧れを抱くようになった。念願の警察官となって最初の赴任地は、横浜市戸塚区。新人の頃、とある団地を訪問した際に日本刀で斬りつけられそうになるなど、数々の修羅場をくぐった。約20年は暴力団対策に明け暮れ、殺人事件も多く扱ってきた。「一般市民とふれあう機会は少なかった」と振り返るが、「犯人を捕まえて被害者の家族に感謝されると、改めて無念を晴らしてあげたいと思う」。これまでとは環境や立場は違ってくるが、「検挙したい」という思いは変わらない。

 ○…妻と息子、娘の4人家族。たまの休みには、山菜を取りに新潟まで足を運ぶこともあるほどアウトドア好きだ。お酒も大好きで、刑事の頃は同僚をよく自宅へ招いたという。「息子に向かって『お前も将来警察官だぞ』なんて言われたり」と笑い飛ばす。そんな息子は同じ道を歩むこととなった。「本当はめざして欲しくなかったけど」と親心を見せるが、時折自宅で酒を酌み交わしながら、互いに近況報告をしている。

 ○…「座間は落ち着いていて自然を大切にしている印象。陸上自衛隊とも協力してやっていきたい」。今は資料を読み漁り、市内の犯罪発生状況を把握する日々を送る。大切にしているのは、市民や署員との対話だ。「普段から話し合っておくと分かり合える。署員を家族と思って仕事を進めたい」。座間の安全を守るため、一人ひとりに寄り添う。

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