「年越しそばを作ろう!」の講師を務める“そばを愛でる会”の会長 早川 勉さん 緑ヶ丘在住 74歳
楽しく極める
○…退職後、本格的に始めたそば打ち。8年前から、所属する高齢者学級「あすなろ大学」の学生の要望で教えるようになった。70人ほどの会員がおり、毎年12月から2月まで市内の5ヶ所で出前教室を開く。「同じ食べるでも、自分で打つそばは違う。みんな毎年楽しみにしている」と参加者は100人以上。この時期は新そばが出回るのと、年越しそばが重なり、活動が1年で一番忙しい。
○…市内の畑でそばの栽培から会員が行っている。今年は台風の影響で収穫を断念。代わりに「日本一美味しい」と太鼓判を押す北海道幌加内(ほろかない)産のそば粉を取り寄せた。多少割高になっても妥協はしない。あすなろ大学では「日本伝統健康食”そば”栽培から食卓まで」を研究し、全国の図書館コンクールで優秀賞に。「地域性もあり、奥が深い」と、そばを求め全国を巡った。また、信州や茨城のそば打ち道場へ通い家でも練習を重ねた。「妻からはそばを打つたびに『また?』と言われたよ」と懐かしそうに笑う。美味しいといわれるまで5年かかったそう。
○…岐阜県の出身。40年前に座間市に引っ越し、現在は妻と暮らす。現役の頃は、月に何回か家でご飯を食べるだけの生活で仕事一筋だった。しかし出張で全国へ行ったときは、ご当地ものに目がなく”食べること”が好き。今でも、会の仲間や友人たちと行く旅行の第一条件は「美味しいもの」。名物を下調べし、友人からは「早川さんとだったら、いつでもどこでも行くよ」と言われるそうだ。
○…定年退職してから、地域に目を向ける時間がもてるように。市の健康文化都市大学実行委員の副会長を務め「あいさつされることが多くなった」と人とのつながりを感じている。「1日いち日を楽しみたい」。暇な時間をみつけて畑でみょうがやバジルなどの野菜を栽培し、料理もする。そばつゆのだしもお手の物。「凝り性」という次に目を向けるのはラーメンやパスタだ。
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