絵画の創作に励んでいる 樺島貞(てい)さん 座間在住 68歳
「美」を求めまっしぐら
○…退職後、本格的に絵の製作に打ち込み8年。20年前から創作し始め、美術団体「旺玄会」に所属し、展覧会への出展や市内の絵画審査委員などを務めている。創作の喜びを心から感じながら、キャンバスに向かう。家の中には、100号の作品が所狭しと並ぶ。孫娘のバレリーナの姿を描いたり、花や風景などを油彩で表現する。「絵のことを考えて寝られないこともある」と、納得できるのもを追い求める。
○…学生のときに美術部に所属し、絵を描くことは昔から好きだった。結婚後も、子どもと夫と相模川へ行きスケッチするなど続けていた。そんな中、口に筆をくわえ描く星野富弘さんの本と出会い、再び絵への情熱がよみがえった。「退職したら画家になる」と宣言したそう。40歳で始めた保険会社の仕事は自身を大きく成長させた。子育てをしながら都内へ通勤し、自転車で営業回りをする日々。得意先の会社で講演を依頼されるなど「お客様のことを第一に、大切にする」営業は社内外で評判となり、30人の部下をまとめていたことも。「ハートをつかむ営業」は、今も当時のお客さんとつながっているほど。
○…福岡県の出身。現在は夫と暮らす。「美意識を高める」ものとして陶芸や洋裁、ガーデニングを楽しむ。2階に届くほどの緑のカーテンでゴーヤを収穫したり、庭には多くの花や植物が並ぶ。また、60歳を過ぎてからは体力作りのために水泳を始めるなど、アクティブ。「クロールや平泳ぎ、バタフライができるようになった」と笑う。
○…「思ったことは行動する」をモットーに、表参道で絵のモデルになってほしいと、通行人に声をかけたことも。その絵を見た、モデルの母親から「『息子に久しぶりに会えた』と喜んでもらえた」という。「大きな心で見守ってくれる」夫の支えに感謝し、自分を高めるために一日一日を大切に過ごす。12月の展示会に向けて製作に励む日々だ。
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