手作り絵本座間ミロの会の会長を務める 和田 仁美さん 新田宿在住 50歳
思う気持ちを絵本に
○…ストーリーや絵、製本までを手掛けたオリジナルの絵本展を、座間市立図書館で開催する。「手作り絵本座間ミロの会」には、16人が所属。会員が思い思いに仕上げた作品が50冊以上並ぶ。子どもの成長や旅行の思い出など、30代から70代の幅広い年代のメンバーの個性が表れる絵本。絵が得意でなくても、広告を切り貼りするなど自由に作り上げ「素直に表現できる」ことが魅力。1ケ月に5冊以上製作するメンバーなど、絵本作りを楽しむ。
○…32年続く同会に、友人に誘われて入会し10年以上が経つ。「まわりのみんなに支えられて」と、今年会長になった。周りからは「聞き上手で潤滑油のような存在」と、会をまとめる。絵本作家の井上緑さんを講師に、個性豊かなメンバーと協力して展示会や、手作り講習会などを開催。「もっとやってみたい」と絵本作りにはまる人も多い。「いっぱい食べたらおとうさんになれる?」という子どもの言葉を添え、10年以上前に絵本に描いた二人の息子は、今は中高生になった。「小さい頃にこんなことがあったんだよ」と見せるのが楽しみ。絵本には実際に着ていた服などを描き、当時を思い返すという。
○…電話からも笑顔が想像できる、明るい口調が印象的。子どもと接することが好きで、幼児教室で講師を務めていたことや、読み聞かせを小学校で行っていたことも。息子のように感じるという高校野球は夫と甲子園に行くほど。一生懸命な姿に心を打たれ、夢中で応援するという。
○…大作を作りたいと、新作の絵本作りに意気込む。小説のような創作ストーリーで「まわりに幸せを与えると自分に返ってくる」ことを伝えたい。息子たちへよく言うのは「思いやりを大切に」。30年以上続く会を、みんなで盛り上げ長く続けていきたい。「出版されている絵本よりも、近い存在」である手作りの魅力をこれからも発信する。
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