第9回ざま再発見写真コンテストで最優秀賞を受賞した 西辻 豊さん 入谷在住 65歳
謙虚に、自然体で
○…前年の最優秀作品に魅せられて初挑戦したコンテストで、最優秀賞に輝いた。受賞作「実りの秋」は、アングルに惹かれたという小さな直売所を撮影したもの。一報を聞いた時の気持ちは「とにかくビックリ」と苦笑い。初の受賞に戸惑いもあるものの、「自分と同世代の人たちが何かを始めるきっかけや励みになってくれれば嬉しいです」と顔をほころばせる。
○…退職してから自由な時間が増え、63歳から一眼レフカメラを使って本格的に撮影するように。2012年には相模原市の「デジカメ同好会」に入会した。愛用しているのは、初心者向けのガイド機能が付いた「Nikоn―D3200」。「勉強して上手くならなきゃ」と選んだカメラだ。経験を積んだ今も、大事に使い続けている。肩肘はらない自然体な撮影スタイルで、「街を歩いて、『いいな』と思ったらパチリ」。今は座間谷戸山公園など自然の風景を撮ることが多いが、これからは人物にも挑戦したいと考えているという。理想は「見る人に感動を与えられる写真」。ただ、あくまで謙虚に着実に学んでいく。
○…穏やかで温かみのある人柄。米屋を営んでいた親の背中を見て育ち、誠実さや、嘘をつかないことの大切さを学んだという。会社に勤めていた頃も「何かあれば、その人の個性」と、相手を尊重し、話を聞くことを心がけていた。
○…東京生まれ。約37年前に座間に移り住んだ。ゴルフも趣味の1つ。月2〜3回ほど、気の合う仲間たちと楽しんでいる。「長くやっても、なかなか上達しない。今は、楽しむためにプレーしていますよ」と快活に笑う。奥さんとの2人暮らし。毎年お正月には、近くに住む義母、子どもや孫など親類が家に集う。そこでは、集合写真を必ず撮り続けている。「孫たちの成長を感じることができる。出来上がった写真を配ると、みんな喜んでくれますよ」と目を細めた。
|
|
|
|
|
|