児童発達支援事業「座間市サニーキッズ」の園長を務める 永田 智子さん 緑ケ丘在勤 35歳
「良い所探しの名人に」
○…決定的なきっかけがあったわけではないが、高校生の時には既に自分の中で「福祉の道に進む」という強い意志があった。福祉の専門学校に進学し、市内小松原にある障がい者総合福祉施設「アガペセンター」に入職。身体介護に10年以上従事した。2012年、同センターが運営する児童発達支援事業「座間市サニーキッズ」の園長に抜擢。立場も仕事も、そして何より障がいとの関わり方が変わったことに戸惑ったが、模索しているうちに新たなやりがいと出会った。「今の役目は、お子さんだけでなく、そのお母さんの背中を押すこと。お母さんにも自分らしく生きて欲しい」
○…サニープレイス座間の一角に位置する座間市サニーキッズには、発達に心配や障がいのある0〜5歳の子どもたちとその家族が集まる。その多くが戸惑いや不安を抱えて来園する。「ただでさえ、子育てには不安が伴う。1歳児のお母さんは、お母さん1年生だから」。時には取り乱し、涙を見せる母親たちもいる。そんな時には、より明るく声をかける。「良かったですね、悩みを誰かに伝えることができれば、一歩前進です。もっと発散しちゃいましょう」――。
○…トレードマークは、満開のひまわりのような笑顔。その明るい表情と弾むような声は、相手に大きな安心感を生み出す。「たまに真顔でいると、『今日、具合悪いの?』なんて言われちゃって」とくすくすと笑う。
○…園長に就任し、もうすぐ丸2年。決まった正解がある仕事ではないが「そこが福祉の仕事の魅力」と楽しげに語る。将来の大きな目標はあえて持たない。いつまでも変わらずに、必要としてくれる人の一番近くにい続けるのが目標だ。「あとは、皆の良い所を探す名人になりたいです。マイナスは目につきやすいけれど、プラスを探せる人は意外と少ないから」。あらゆる物事や思いを受け入れ、プラスに導き続ける。
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