ZAMAノルディック・ウォーキング同好会の代表を務める 高垣 雄二さん 入谷在住 78歳
楽しみながら一歩ずつ
○…2本のポールを使い、道や山野を歩くエクササイズ「ノルディックウォーキング」。全国的に広がりを見せ始めた2009年、「ZAMAノルディック・ウォーキング同好会」を立ち上げた。「歩きながら、姿勢を正して、上半身の筋力もつける。画期的だ、と思った」。今や、年間のべ2000人以上が参加する人気イベントに成長した。毎月7〜8回イベントを開催し、3月2日には無料講習会も控えている。
○…横浜市で生まれ、20代の頃に座間に越してきた。技術職に就いていた現役時代は、地域の活動に参加する余裕もなく、両隣程度のご近所づきあいしかできなかった。定年を迎え「さて、何をやろう」と考えた時に、中高年の生きがいづくりと健康啓発を行う「健康生きがいづくりアドバイザー」の存在を知り、すぐに資格を取得した。その後は中天台陸会の会長や、市老連の理事を歴任。あっという間に地域で活躍の場を見出していった。
○…学生時代から山岳部に所属し、現在も山を愛し続けている。「立山連峰には、仲間とよく行った。唐松、五竜、鹿島槍とまわって——」。一面に咲く水芭蕉や、雪の残る山肌。感動的なシーンと多く出会い、仲間たちと分かち合えるのが山の魅力だ。その時の経験があったからこそ、ノルディックウォーキングの魅力にもすぐに気付いた。「仲間と一緒に身体を動かす楽しさを知っていたから」
○…結成当初は参加者が集まらず、谷戸山公園でビラ配りをする地道な日々が続いた。5年が経過し、参加者も増え、活動の幅も広がった。「クリスマスには、サンタの格好で歩いたり、春にはお花見も」。とん汁やお汁粉を振る舞ったり、楽しみながら続けて貰う工夫は惜しまない。今では、活動を越えて付き合える仲間もたくさんできた。「もっともっと、ノルディックの魅力を知って貰うのが、目標」。一歩一歩、地域の輪を広げ続けている。
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