座間警察署の署長に就任した 倉持 英彰(ひであき)さん 座間在住 56歳
「誇りを持って仕事を」
○…3月19日、新署長に就任した。就任に際し署員に向けた言葉は、「3つの誇りを持って欲しい」ということ。多くの職業から警察官を選んだこと、神奈川県警の一員であること、そして座間警察署の一員であること―。地域の安全と安心を担う存在として、誇りを持って仕事に取り組んでほしいと願っている。
○…警察官として職務にあたり33年目。20代の頃に、知人の警察官から「やりがいがある。一生懸命やれば必ず結果がついてくる」とアドバイスを貰い、今の扉を叩いた。異動は今回で17回目になるという。座間署の前は、パトカーや白バイで交通違反者の取り締まりや指導を行う「第2交通機動隊」(厚木市)の隊長だった。警察人生において特に思い出深いのが、薬物対策課(現薬物銃器対策課)に所属していた頃。薬物の密売や密輸事件に携わる課で、現場捜査官のサポート、警察庁や他県警との連絡調整などを担っていた。「何日も泊まり込むことがありました。大変だったけど、達成感も大きかった」
○…同じく警察官の妻、そして4人の子どもがいる。趣味の1つが家庭菜園。「手をかけた分だけ成果が出るのが楽しい」と、5年ほど前から続けている。「作るのは私だけ。家族はもっぱら食べるのみ」と苦笑い。署長就任に伴い、横浜の自宅から座間に引っ越したことで、家庭菜園は休園。今は、休日を使って市内を散策するとか。これまでに相模川周辺や座間谷戸山公園などを歩いた。「色々と発見があります。市内全部を歩くつもり」と話す。
○…新聞記事で、心に残った物がある。山形県にある荘内神社のご神木・柊(ひいらぎ)を紹介したものだ。柊は長い年月を重ねると、葉の棘が取れて丸みを帯びてくるという。そこに自身を重ねる。「昔はきつい所もあった。今は署員みんながいるから仕事ができるのだと強く思う」―。座間署の署員とともに、市民の安全を守っていく。
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