「第35回 座間市青少年芸術祭」の実行委員長を務める 萩原 正恵さん 南栗原在住 64歳
「座間っ子」見守り19年
○…「子どもたちが手掛ける絵は、個性豊かで想像力溢れる作品ばかり」――。昨年までは小・中・高校生などの美術作品が揃う「展示部門」の部門長を務めていた。今年は、展示・人形劇・音楽・舞踊の4部門からなる芸術祭全体のまとめ役を担う。「どの部門も見ごたえ充分。全てに足を運んでもらえると嬉しいです」と呼びかける。
○…子どもたちの健全育成を目的に活動する青少年指導員を務めて19年。昨年4月には、47人が所属する「市青少年指導員協議会」の会長に就任した。志を共にする「指導員仲間」は、かけがえの無い存在だ。活動を始めた頃は、夫を亡くして日が浅い時期。協議会副会長に就任した11年前は、自身の体に病気が見つかった。幸い早期の手術で完治したが、闘病生活を強いられた。気が塞ぎやすい時期に助けてくれたのが「指導員仲間」だった。「感謝しても感謝したりない」――。今も、指導員としての仕事が、日々の原動力。「予定が無いと体調が悪くなっちゃうの」と笑う。
○…人一倍、正義感が強い。昔、電車で酔っ払いの若い集団と乗り合わせた時のこと。その騒ぎぶりに、乗客が眉をひそめながらも見て見ぬ振りをする中、勇気を振り絞って注意した。「騒いでいた人たちのためにも『言ってあげなくちゃ』と思って。素直に謝ってくれてホッっとしました」。怒るべき時は怒る姿勢は、「大好き」という子どもに対しても同じだ。自転車で車道に飛び出す子を見れば、「飛び出しちゃ駄目!」と愛情を込めて注意する。
○…病気を患った時に大きな支えとなったのが、2人の息子。毎日病院に足を運び、励ましてくれた。手術後には気分転換にとドライブに誘ってくれたとか。「富士山や三保の松原を見て、良い気分転換になりました」と嬉しそうに当時を振り返る。長男は今も「スープの冷めない距離」に暮らしているそう。4人の孫と遊ぶのが最近の楽しみだ。
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