かながわ駅伝大会で、座間市代表チームの主将を務める 松吉 洸紀さん ひばりが丘在住 21歳
言葉ではなく背中で語る
○…2月8日号砲の「かながわ駅伝」。過去最高の5位入賞を狙う座間市代表を、主将として引っ張る。選手の多くは、8位に入った2年前の大会を経験しており、「皆あの時より力を付けています。いい走りを見せられると思います」とチームメイトへの信頼は篤い。自身が走るのはアップダウンが激しい6区だ。「芹沢公園の登り坂で練習しています。1つでも順位を上げたいです」と、座間の坂道で鍛えた足腰で上位を目指す。
○…市代表の主将を務めるのは、2013年から3度目。所属する神奈川大学陸上部でも、中・長距離チームでキャプテンを任されている。人の上に立つのは実は「苦手」。主将を打診された時は、とにかく驚いたそうだ。「主将になると聞いて、2人の兄も『お前が?』と驚いていましたよ」と話すのは母・明美さん。普段は大人しい性格だが、走る時は人が変わったように気迫を前面に押し出す。多くを言葉にして語る性格ではないが、一心不乱にトレーニングに打ち込む背中で、仲間を引っ張る。部活の練習で遅れるメンバーがいれば、最後尾まで戻って「頑張ろう!」と背中を叩いて鼓舞する。
○…物心ついた頃から走るのが大好きで、少年野球チームに所属していた時も、野球の練習より、グラウンドをずっと走り続けている方が得意な子どもだった。これまでのランナー人生を支えてくれたのは父・正彦さん。早くに素質を見出して、大会の様子をビデオ撮影しては、フォームをチェックしてくれた。思春期は、その厳しさに反発したこともあった。成人した今は、「父がいたから、陸上を続けられました」と感謝の想いを抱く。
○…陸上を離れれば、普通の大学3年生。キャンパスまでの通学時間は、ゲームソフト・ポケットモンスターを楽しむ貴重な時間。生まれ育った座間が好きで、「座間のために働きたい」と胸に秘めている。
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