県還暦軟式野球1部への昇格を果たした「座間クラブ」の監督を務める 春木 元征(もとゆき)さん 市内座間在住 75歳
野球熱、還暦後に再び
○…発足9年目にして、県還暦軟式野球連盟の2部を初制覇、来年3月の大会での1部昇格を決めた。座間市初の快挙に、「選手みんなの頑張りがあったからこそ。監督冥利に尽きます」と、劣勢でも諦めずに戦い続けた仲間に感謝する。喜ぶ一方で、強豪が揃う1部での激戦に向けて早くも気を引き締めている。わずかなプレーの精度が勝敗を左右することも多く、少しでも質を高めていく考えだ。「何としても残る」と力強く語る。
○…もとは秦野市のチームに所属しており、座間クラブの発足後間もなく籍を移した。監督就任前は、速球を武器とするピッチャー。膝を痛めていたことと、前任者の引退によって、2年前から采配を振るようになった。プレーヤーを退くことに寂しさもあったが、今では指揮官ならではの醍醐味に魅せられている。試合の流れを読み、打ち出した作戦がピタリとはまった瞬間は代えがたい喜びだという。ベンチから盛り上げるのも役割の1つ。ファインプレーが出れば大声で褒め称え、エラーには「ドンマイ!」と鼓舞する。
○…小さい頃から野球好き。中・高でも部活で汗を流し、就職した鉄道会社でも野球部に入り、投手として活躍した。40〜60代の頃はゴルフやスキーに熱を入れていたが、会社時代の友人から還暦チームに誘われ、情熱に火が付いたそう。「全員で支え合いながら勝利を目指す一体感がたまらなくて。この年齢にして、再びはまっちゃった」と少年のように笑う。
○…生まれは名古屋で、20年ほど前に座間へ。健康維持のため、週2回ほど妻と相模川沿いを散策する。モットーは何事も諦めず、退かないこと。例えばウォーキング。天気が悪いから、寒いからと怠ると、そこから怠け癖がついてしまう。「些細なことでも甘く捉えると、ズルズル後退しちゃう。そうならないようにしないとダメなんです」と自身を戒める。
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