ワークショップイベント「ZAMAわくわく町工場」の事務局長を務める 迎 隆一朗さん (有)樹脂リードモデル代表 54歳
地域でモノづくりを楽しむ
○…「やって良かったです。何よりも子どもたちの笑顔と真剣な顔を見られたのでね」。地域の人たちに町工場のことをもっと知ってもらおうと昨年からイベントを企画、開催した。「地元の皆さんと交流することが少なくてね。『となりの工場、こんなことしてるんだ』って知ってもらうだけでも、より住みやすい環境になると思うんだよね」
○…横浜生まれ。父親が『モノづくりがしたい』と町工場を立ち上げた。「父は器用だったんだけど、オレは不器用でね。継ぐつもりはなかったんだけどね」。大学卒業後は住宅サッシメーカーの営業として働いていた。転機が訪れたのは母親が倒れた時。経理を担当していた母親の代わりに経理を担当した。「父は職人でそういうのは任せきりだったからね。従業員もいたし、その人たちの人生に迷惑はかけられない」と転職を決意した。
○…自動車などに使われるプラスチックの成形を扱う。型も自社で製作しているので短納期にも対応する。「ただのプラスチックの板がね、色々なものに変化する。そういう町工場の技術を子どもたちに知ってもらいたくてね」と地元の小学校に声をかけて、自社で工場見学を企画した。「こういうことがきっかけで、将来モノづくりを目指す子がいたらうれしいよね」と目を細める。今までモノづくりに関心が無かった若者や女性も積極的に採用する。「女性の柔軟な発想はとても面白い。こういう刺激を社員同士で受けることが、より面白いモノづくりができるような気がする」
○…ビートルズの大ファン。ポール・マッカートニー来日コンサートは欠かさずチケットをゲットする。気分転換は色々な人とお酒を酌み交わすこと。「仕事関係より地域の人たちと飲むことが増えてきたよ」と笑う。
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