平成29年度神奈川県優良小売店舗表彰を受賞した 日野原 征夫さん 相模が丘在勤 74歳
発展する街と歩む料理人
○…県内にある飲食店などからサービスや味、技などが優れているとして、県などが表彰する優良小売店舗に選ばれ、県庁で表彰を受けた。小田急相模原駅近くの中華料理店「中国料理胡同(フウトン)」(相模が丘)のオーナーとして、低価格でボリュームのある料理を提供、店内には段差がなく、高齢者や車いすの人でもスムーズに入店できる点などが認められた。「評価されるようなことは何もして無いよ」と謙遜するが、「県から表彰されるんだから光栄なことだよね」と頬を緩める。
○…親戚が中華料理店を営んでいたのを見て「面白そうだな」と思い立ち、赤坂や新宿などの店で中華の腕を磨いた。1971年、相模が丘で中華料理店を開業。駅の反対側にも店舗を構え、従業員を多く抱える人気店となった。「おかげでファンも多くなり、常連のお客様に恵まれました」。7年程前から始まった再開発に伴い一時休業し、5年前今の場所に移転再開した。
○…東京都墨田区の出身。座間で店舗を構えてから45年以上が経過した。その間に2人の息子を育て、孫は3人に。「孫がたまに遊びに来ると、騒がしいけど楽しいね」と目じりを下げる。奉仕活動にも携わり、座間ロータリークラブに所属。相模が丘地区の再開発に関しては、先頭に立ち話し合いなどを行ってきた。「様々な案をまとめるのは本当に大変」と街づくりの難しさを実感。今後も続く再開発に、暮らしやすい街づくりの一翼を担う。
○…料理人として歩みだしてからは54年ほどのベテランだが、休みの日も仲間との料理に関する情報交換は欠かさない。「長続きするには、常に勉強していく必要がある」と力を込める。今のお店で再開してからは、夫婦二人で切り盛りしている。創業してからずっとそばにいてくれた夫人には「感謝の気持ちが大きいですね」と照れるように微笑む。これからも料理や街づくりにおいて貢献していこうという心構えが見えた。
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