西八王子駅周辺の13の飲食店で「西八サワー」と「西八割り」と称したアルコールメニューが提供されている=写真。すだちと柚子を使った西八オリジナルの「祭りの味」。参加店は駅の駅北口側、南口側の両方にあり、商店会の垣根を越えた活動としても注目されている。
駅周辺13店舗
西八サワーと西八割りは、すだちと柚子を使ったアルコール飲料。炭酸、水のどちらで割るかで名称が異なる。参加店は同じメーカーの果汁を使っており、果汁の量など基本的なレシピは統一されているので、どこの店でも同じ味が楽しめる。柑橘系の酸味が効いたすっきりとした味わいで、後からほのかに柚子の香りがする。果汁で甘さを出しており、無添加・無糖と体にもやさしい飲み物にもなっている。同じ果汁をハイボールやシャンディガフに使った独自メニューを提供する店もある。
この2つの果実を選んだのは、西八王子の名物イベント「西八夏まつり」にちなんで。祭りでは阿波踊りとよさこいがメインとなっており、どちらの踊りも四国が発祥であることから、現地の特産であるすだちと柚子を使用することにした。今年の5月頃、飲食店を経営する若手同士の会話の中でこのアイデアが生まれたという。そして、街づくりという意味あいも兼ねて声をかけていった結果、現在は居酒屋などを中心に西八王子駅周辺の13店舗で扱うようになっている。発起人の小川さん(海友/ラーメン店)は「どこの店でも同じ味が楽しめるので、西八王子の味として広めていきたい」と話す。
南北のつながり生む
将来的にはこの果汁の組み合わせを色々な料理に使うことも考えており、小川さんの店ではすでに利用したつけ麺を提供している。
なお、西八サワーは、今月行われる西八王子ちょい呑みフェスティバル」の目玉の一つ。チラシで飲める店舗を紹介している。
このような取り組みを通じて駅の南北をまたぎ店同士の横のつながりができていったという。駅の北口をエリアとする西八商栄会の磯間光夫会長は「理想的な試み。若手の活躍で街が盛り上がるのはありがたい」と話す。
14、15日には「ちょい呑み」
西八王子駅周辺の飲食店の有志によるイベント「西八王子ちょい呑みフェスティバル」が10月14日(水)、15日(木)に行われる。このイベントは2500円のチケットを購入すると3店舗でそれぞれワンフード・ワンドリンクのサービスが受けられるというもの。気軽な料金設定なので、消費者にとっては行ったことのない店に行くきっかけになりやすい。店にとっても新しい客を呼び込めるチャンスがある。今回は駅周辺の32店舗が参加する。また、チケット本体部分を持っているとイベントが終わった後の10月末まで対象のラーメン店5店舗でハーフラーメンを300円で食べることができる。チケットは参加店のほかにも当日、北口交番の横に設置される本部でも販売される。実行委員長の駒澤直行さんは「打ち合わせを通じて南北合わせて飲食店の横のつながりができた。そういう意味では開催前からプラスになっている」と話す。
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