食料品や衣料品など、インターネット上で買い物ができるECサイト。コロナ禍の今、さまざまな企業がサイト開設に力を注いでいる。
石川町にある大型筐体や精密板金を手掛ける町工場、株式会社葵製作所(長谷川薫代表)もそのひとつ。同社が今月開設した、架台フレームのセミオーダー注文ができるWEBサイトは、業界で注目を集めている。
架台フレームとは、工場などにある装置を置く台。依頼者は研究所や製造工場などが多い。
同社のサイトが注目された点は、「自由度の高さ」や「エラーチェック機能」などサイト来訪者に対する「親切さ」。代表の長谷川さんは「非対面だけどサイトの1ページに会社の姿勢が現れるものなので、失礼のないよう心掛けた」と、制作の思いを語る。
各項目に「ヘルプ」
10種類から選べる架台のタイプ、架台のサイズ、色塗装、穴あけ加工指示など、詳細な指定が可能となる。同時に各項目に入力の仕方や注意点、詳細な解説を表示する「ヘルプボタン」をつけ、穴あき位置など、数値の入力で加工が不可能な場合は「エラー」表示される点にも注力した。
エクセルでイメージ伝え
同社のサイト開設の準備は5年前から進めていた。同社の従業員数は20人。WEBの専門部署はなく手探りの開発。それでも「大手企業に負けないものを」と、制作会社に「エクセル」で作ったイメージを伝え試行錯誤を繰り返した。「こんなに何度も修正をお願いした会社はほかにないかも。同じものづくりに携わる会社同士。制作会社の方にも一生懸命応えて頂いた」と長谷川さん。
開設してから3週間。受注はまだないが、「遠くの人とつながれる可能性があるというのは楽しみ」という。
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