東京消防庁では、2026年までに女性消防官の割合を現状の6%台から8%まで高めることを目標としている。女性活躍が推進される中、八王子消防署には、同庁音楽隊のカラーガーズ隊に所属する金子菜々恵さん(25)がいる。同隊は消防音楽隊とともに演奏会、パレードなどに参加し「規律あるさわやかな演技」で防火防災を呼びかける。金子さんは普段は同署で広報の業務をしており、月に8回ほど同隊での活動もする。年2回のコンサートや出初式でも演技をする。
金子さんは半年間、消防学校で消火・救助の基本を学び、2017年10月から同署に配属。最初はポンプ隊で勤務した。翌年からカラーガーズ隊に入り、「二刀流」に。この4月にはパレードを先導する「ドラムメジャー」として同隊を率いる予定だ。「都民の方々と直接触れ合える仕事です」とその魅力を話す。女性消防官については「現場では『女性がいて良かった』と言われることもあります」とやりがいを語る。
なお、3月1日から7日まで全国火災予防運動が行われる。市内でも、セレオ八王子でパネル展示を行うほか、三井アウトレットパーク多摩南大沢でスタンプラリーを実施(6日まで)する。