住環境の整備が進むニュータウン「みなみ野シティ」。「環境と共生する都市」を目指す同シティの開発はどのように進んでいるのか。宅地開発にあたる「大和ハウス工業株式会社」南多摩支店(南大沢)の並木伸太郎さんに聞いた。
――みなみ野の住環境はこの20年間でどのように変わりましたか?
「30〜40代の子育て世帯の転入に合わせて、子どもの教育体制の整備が進んでいます。長いスパンで子どもたちを見守るため、2009年にみなみ野小中学校が市内で初めての小中一貫校になったのを皮切りに、七国小中学校も一貫校となりました。また、子どもをもつママたちの相談窓口となる『地域こども家庭支援センターみなみ野』も生まれました」
――ご自身も10年以上、みなみ野に住まわれているそうですね
「はい。この地域は大小さまざまな公園がたくさんあるので、緑を目にする機会が多く、心が落ち着きます。夏休みには自宅近くの公園で子どもとカブトムシを採ることができました。妻はオシャレなカフェや、飲食店が多いと喜んでいます」
――これから30年後はどんな街になっていると思いますか?
「住民の高齢化に伴って、デイサービスなどの高齢者を支える施設が増えてくると思います。今でも住宅は30年後を見据えて、既にバリアフリー設計になっていたり、道路幅は高齢者でも運転や歩行がスムーズに行えるように通常よりも広くなっているなど、高齢化を意識した街づくりが進められています。開発にあたる人間としては、何代にもわたって住み続けられる街にしていきたいですね」