率先し健康促す
右田病院(暁町)の駅伝部が、秋から始まる大会シーズンにむけ練習を本格化している。
同部は全関東八王子夢街道駅伝競走大会(毎年2月)への出場を目的に2014年に創部した。中高時代に陸上経験のあった看護師の埴原(はいばら)正樹さん(同部部長)が院内で仲間を募った。
「我々が率先して健康を促すことができれば」と埴原さんは部の目的を話す。創設当初3人だった部員は現在15人に。看護師や医師など部員全員が同病院のスタッフだ。
長距離について部員の大半が初心者というが、過去の大会で優勝歴があるなど実力派の部でもある。5000mを「18分台」で記録する選手もいる。全体練習は月に6回。業務後、浅川沿いなどをみんなで走る。
年間で6大会ほどを予定している。今後は10月8日(土)に福生、11月20日(日)に調布、12月4日(日)に奥多摩でそれぞれ行われる大会に出場する。そして来年2月には「本番」の夢街道駅伝が待っている。埴原さんは「目標は30位以内」と意気込む。初めて出場した15年は97位、今年は53位だった。
「仕事しやすく」「広報にも」
部ができたことで「仲間が増えた。部署を越えての関係が生まれ、仕事もしやすくなった」と埴原さんは話す。部員でもあり同病院を運営する医療法人財団興和会の右田敦之(あつし)理事長は「職員間のコミュニケーションになり、病院の広報活動にもなる。部の活動がきっかけで自発的に清掃活動をするスタッフも見られるようになった」と喜んでいる。